「吹奏楽の日」事業 後援:公益社団法人日本吹奏楽指導者協会
このたび、公益社団法人日本吹奏楽指導者協会 関東甲信越支部では、下記の通り研修会を実施いたしました。
研修日程・場所
令和5年11月4日(土) 13:00〜16:40
東京文化会館 中会議室1(東京都台東区/JR上野駅下車 公園口 徒歩1分)
研修内容
第一部 実績発表
『金管五重奏活動、警察音楽隊長、そして、マウスピース開発』講師 佐野日出男先生
第二部 巨匠の話を聞く
①『クラリネット奏者と吹奏楽、吹奏楽指導者としてのこれまで』講師 稲垣征夫先生
②『私の93年間と音楽生活』講師 秋山紀夫先生
講師
佐野日出男
広島に生まれ山梨で育つ。静岡県立富士高校卒業。1980年武蔵野音楽大学音楽学部器楽科卒業。
テューバを石川喬雄、故・貝島克彦、多戸幾久三の各氏に師事。在学中より様々なオーケストラ・アンサンブル・吹奏楽団などでプロとして演奏活動をはじめる。読売新人演奏会に出演。
卒業と同時に東京金管五重奏団に入団し1980年〜1994年まで同団で活動。年間200回以上の演奏、モルディブ・ドイツ・韓国などへの演奏旅行、NHKFMリサイタルへの出演、多数のレコード・CDなどの録音を行った。第18回民音コンクール室内楽部門2位入賞。
退団後はソロ・アンサンブル・オーケストラ・吹奏楽・スタジオなど多彩な演奏活動を行なっている。
ソリストとしても多数の団体の招聘を受け演奏しているが、中でも1996年3月ネバダ州立大学ラスベガス校(UNLV)ウィンドシンフォニーとのR.Wilhelmのコンチェルティーノ、2008年長野市民吹奏楽団ウィーン公演ウィーン・コンツェルトハウス モーツァルトザールでのR.Wilhelmのコンチェルティーノは特に好評を得ている。
また、ニューヨークメトロポリタン歌劇場管弦楽団・サンクトぺテルブルクフィルハーモニー管弦楽団 (旧レニングラードフィル)・ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団・マリインスキー劇場管弦楽団など多数の海外オーケストラの日本公演にも出演している。
また、尚美学園の講師として
2010年3月までの28年間、後進の指導にもあたっていた。その間、テューバのみならず多数の優秀な金管奏者を輩出している。
日本ユーフォニアム・テューバ協会理事、テューバグループS’s主宰、TADウィンドシンフォニーのメンバー。トレイルブレイザーズ・テンピースブラス、世界の著名オーケストラのメンバーを集めたスーパーワールドオーケストラのメンバーでもあった。
2010年4月より宮崎県警音楽隊楽長に就任、8年間にわたり指揮・指導に携わり、2018年3月定年退職後は帰京してテューバ奏者・吹奏楽指導者として活動している。
稲垣征夫
東京生まれ。国立音楽大学器楽科卒。クラリネットを大橋幸夫・千葉国夫・北爪利世・小笠原長孝の各氏に、指揮法を金子登氏に師事。
クラリネットの演奏をはじめ、指揮・講演・評論などの活動を1960年代より始め、現在でも多岐にわたる分野で活躍中。
東京クラリネット・アンサンブル、クラリネッテン・カメラーデン、管楽座(木管五重奏団)のメンバーとしてのアンサンブルやソロ活動を頻繁に行っている。これまで1992年に1枚目、2001年に2枚、2005年に4枚目のCDをそれぞれウィーンで制作しリリースした。
指揮者としては、現在NEC玉川吹奏楽団、長野市民吹奏楽団、東京クラリネット・クワイアーの音楽監督・常任指導者、海上保安庁音楽隊技術顧問を務める。1991・1994・1997・2002・2008・2011・2015年に東京クラリネット・クワイアーを、1996・1999・2003・2007年に長野市民吹奏楽団を率いてのウィーン公演が好評を博し、コンツェルトハウスから厚い信頼を得ている。
近年では、くにたち市民オーケストラなどを始めとする国内のオーケストラの指揮も頻繁に行っていて、国外でも2001年12月、2003年2月にルーマニア国立オラデア・フィルハーモニーの定期演奏会に客演指揮者として招かれ好評を博した。
長野市より社会教育(吹奏楽)における長年の貢献に対して表彰される。また、海上保安庁音楽隊での活動に対して、内閣総理大臣、運輸大臣からそれぞれ感謝状を受けるとともに、海上保安庁長官から表彰される。 平成7年には全日本吹奏楽連盟より、全日本吹奏楽コンクールに指揮者として15回出場したのを記念して永年出場指揮者表彰、2002年4月、永年のアンサンブルの普及活動と指導に貢献したとして日本クラリネット協会賞を受賞。
日本ミュージック・ペンクラブ・ジャパン会員、日本クラリネット協会常任理事、全日本職場吹奏楽協議会会長。
秋山紀夫
旧大宮市生まれ。武蔵野音楽大学卒業後、東京藝術大学へ内地留学。又、アメリカのイーストマン音楽大学へ留学。この間、大宮市立桜木中学校、県立大宮工業高等学校の吹奏楽部を指導し、全日本吹奏楽コンクール出場へと導いた。埼玉県吹奏楽連盟理事長、関東吹奏楽連盟副理事長、全日本吹奏楽連盟副理事長、日本吹奏楽指導者協会会長を歴任。武蔵野音楽大学講師、ソニー吹奏楽団常任指揮者を長年務めた。 1992年12月、アメリカミッドウェスト・インターナショナル・バンド・クリニック委員会より世界の吹奏楽指導者を対象とした第1回世界吹奏楽賞を与えられる。1995年7月、世界吹奏楽指導者協会総会において3人目の名誉会員に選ばれる。また1998年には大宮市文化賞、2013年下総皖一音楽賞、2014年旭日双光章を受賞し、長年にわたる功績をたたえられた。(社)日本吹奏楽指導者協会名誉会長、アジア・パシフィック吹奏楽指導者協会名誉会長、WASBE(世界吹奏楽協会)名誉会員、アメリカ・バンドマスターズ・アソシエーション名誉会員、(社)全日本吹奏楽連盟名誉会員、浜松市音楽文化名誉顧問、現埼玉県吹奏楽連盟会長。またアマチュアバンドの客演指揮者、バンドクリニックの講師として後進の育成にあたっている。2009年11月おおみや市民吹奏楽団終身名誉音楽監督就任。